身元保証書とは?提出前に知っておきたいリスクと安心できる対処法【テンプレ付き】

身元保証書で見落としがちな三つのリスクと対処法

保証人の責任範囲ってどこまで?よくある勘違いに注意

身元保証書に署名すると、万が一本人が会社に損害を与えたときに、保証人が賠償責任を問われる場合があります。ただし、「すべての損害に無限責任を負う」と考えている方が多いですが、実際には違います。

2020年の民法改正により、保証書には責任の上限である「極度額」を書かなければならなくなりました。これが書かれていないと、契約自体が無効になることもあります。

極度額や保証期間を書かないとどうなる?

身元保証書に極度額や保証期間が明記されていないと、あとで「いつまで責任が続くのか」「どこまで補償するのか」が不明確となり、トラブルの原因になります。保証人を守る意味でも、企業側の安心のためにも必要な情報です。

実際に起きた損害賠償の事例

たとえば、社員が会社の備品を破損し、損害が発生したことで保証人に請求が及んだケースがあります。こうしたトラブルを避けるためにも、「何に対して」「いくらまで」「いつまで」責任を負うのかを契約前に確認することが重要です。

書くべき内容と間違えやすいポイント(民法改正に対応)

書類に必要な項目とは?

身元保証書には、次のような情報を記入するのが一般的です。

  • 被用者(本人)に関する情報氏名、生年月日、住所、電話番号
  • 保証人に関する情報氏名、住所、本人との関係(父、母、友人など)、職業、連絡先、印鑑(実印または認印)

極度額と保証期間の書き方の例

たとえば、次のように記載すると明確です。

この保証は、入社日から五年間有効とし、賠償責任の上限額は三百万円とする。

よくある間違いと正しい対応方法

  • 代筆は基本的に不可です。必ず本人が自筆しましょう。
  • シャチハタは避けましょう。認印や実印を使うのが一般的です。
  • 間違えた場合は修正テープを使わず、二重線で訂正し、訂正印を押すのが正式な手順です。

保証人が見つからない場合の三つの対処法

高齢や収入のない親に頼んでも大丈夫?

年金生活の親や、無職の家族でも保証人になれる場合はあります。ただし、企業によっては保証人に一定の職業や収入を求めることがあるため、事前に確認することをおすすめします。

家族以外にお願いしてもいいの?

友人や親戚、婚約者などでも保証人になれますが、「信頼関係があること」や「連絡が取れること」が前提です。誰でもいいというわけではありません。

保証人がどうしても見つからないときは?

そのようなときは、無理をせず企業に事情を伝えることが大切です。保証書の代わりに、緊急連絡先の提出など、他の方法で対応できる企業もあります。

提出に不安がある方へ(よくある誤解とその解消)

保証書を出さないと内定が取り消されるの?

法律上、企業が身元保証書の提出を強制することはできません。ただし、就業条件としてあらかじめ提示されていた場合、提出しないことで内定取り消しになる可能性もあります。早めの相談が肝心です。

保証書を出したら一生責任を負うことになる?

そんなことはありません。民法では、保証期間の上限は原則として五年までとされています。記載がない場合でも、五年が上限として扱われます。

提出前に確認したい三つのポイント

  1. 極度額と保証期間がしっかり書かれているか
  2. 署名は直筆で、印鑑が正しく押されているか
  3. 不明点がある場合、事前に企業に相談したか

コピーして使えるテンプレート(入社用・ビザ用)

入社・アルバイト向けのテンプレート

身元保証書

貴社に入社するにあたり、下記の者を保証人として立て、もし私が在職中に故意または重大な過失によって貴社に損害を与えた場合には、保証人が連帯してその賠償の責任を負うことを誓約いたします。

記

被用者(本人)  
氏名____________  
住所____________  
生年月日__年__月__日  
連絡先____________  

保証人  
氏名____________  
住所____________  
続柄____________  
職業____________  
連絡先____________  

保証期間 入社日より五年間  
極度額 三百万円

令和__年__月__日  
会社名____________  
代表者名____________  

ビザ・永住権申請向けのテンプレート

身元保証書

私は、下記の者が日本に在留する間、その者の経済的支援、滞在費用の負担、帰国旅費、住居の提供、在留中の法令遵守について責任を持って保証いたします。

記

被保証人(本人)  
氏名____________  
生年月日__年__月__日  
国籍____________  
現住所____________  

保証人  
氏名____________  
生年月日__年__月__日  
職業____________  
住所____________  
電話番号____________  
申請人との関係____________  

令和__年__月__日  
保証人署名____________(自署)

まとめ

身元保証書は、責任の範囲や役割を明確にするための重要な書類です。ただ、保証人が見つからない、内容が不安、と感じる方も多いと思います。

そんなときは、企業へ相談することや、必要に応じて専門家に確認することも正しい選択です。不安を抱えたまま書類を出すのではなく、納得したうえで対応できるよう準備を進めましょう。

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